こんばんは、みまくらだよ。
今日昔の(といっても数年前ほど)のものを掃除していたら、お気に入りの小説が何冊か出てきた。その中に、朝井リョウの「何者」があって、どんな話の流れだったっけかと思い、ざっと読み返していました。細かいところはハショってしまいましたが、すっごく心に響いた。感動や哀愁という形ではない響きかただったのでここに書きたい!
「何者」は就活についての話なんだけど、まず、就活する大学生の縮図のようで、就活をやったことある側の人間としては、あるある~の波。みんな戦法が違い、それぞれの心情というか特徴がよく表れてて。成功した友達を妬んだり。ダイレクトに妬みの言葉が綴られてるんじゃなくて、ある行動で妬みを表現していたり。
あ、ネタバレのラインがわからないのでめちゃくちゃぼかします!
「何者」は、現代の就活生を描いた素晴らしい作品だと思った。
が!
嫌なことを思い出しました。ここからは私の話。
大学の先輩が就活を終えて、何かの拍子に「何者」の話になったときのこと。
「俺はあの小説、何がいいのかわかんねー」
みまくら「!?!?」
私はその先輩、人間味が無くて苦手だったんだけど。ま、そういうふうに感じる人もいるよね…
その先輩は、就活を楽しかったと言っており、トントン拍子に内定がたくさん出たらしい。おそらく、就活に苦しんだ人でなければ、あの小説の良さはわかりづらいかも…でもでも、人の心というものが先輩にはないのかな…と思ってしまう自分もいる。
その先輩に内定がドンドン出るのであれば、きっと私には全然出ない。なんか…そういう気がする。先輩が優れた人間で、私が劣った人間ってことじゃないけど、就活で祈られると人間失格って言われたように思うよね。
ま、人間性の高さで言ったら私負けてません。だから社会性は譲ります笑
でも、思ってなくても綺麗事並べればいいかというとそうでもない。「何者」の主人公のように、やっぱりカッコ悪くても、自分の弱さとかコンプレックスとかそういうものを隠しすぎると逆にもっとダサいのかな。
人の魅力ってそのコンプレックスだったりするし。
隠そうとすればするほど、背伸びすればするほどその人の魅力は落ちていく。
等身大が一番楽で、一番うまくいくこともあるね。
私はそれに気づくのが遅かったんだけどね…